詩の世界 僕らが旅に出る理由 |
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【小沢】詩の世界。 今回のお題は「ぼくらが旅に出る理由」です。 この作品はアルバム「LIFE」から 2度シングルカットされました。 ドラマ「将太の寿司」のテーマソングにもなりました。 バイオリン&ホーンによるオープニングが印象的な とても美しい曲です。 「生きる」ということについて言葉が綴られていきます。 みなとによる解釈 旅。 ここでは旅行ではなく人生で何度か訪れる旅立ちのことです。 恋人がどこか遠くへと旅立っていく。 おそらく、自身の夢のために自分のもとから離れていく。 それは祝福すべきことであるものの、 やはり悲しくせつないものです。 ちょっとそれます。 愛している、信じているからこそ離れることが出来る・・・と、考える人。 愛しているからこそ離れたくない・・・と、考える人。 難しいです。 愛の恒久性についてはいろいろな考え方があると思います。 私の場合、前者を「愛」、後者を「恋」と考えます。 激しい恋は互いを強く引きつけるものだと思います。 強い愛はどんなに離れていようと存在し続けるものだと思います。 戻ります。 理解ある恋人の大きな愛に包まれて、遠くの街で夢を追いかける。 でもやっぱり会いたいと思うし話だってしたいと思う。 そういった想いや日常に感じたことなどを詰め込んで 恋人のもとへと手紙を送る。 綴られた言葉にはたくさんの想いが込められて、 それは相手の心の中へと伝わり、 その想いを二人で共有する事ができる。 そしてまた自分自身のために「旅」を続けていく・・・ いつだって、恋人の愛は自分と共にあることを強く感じることができる。 ・・・俗っぽい表現になりますが、理想的な遠距離恋愛のかたちですね。 作品では「ぼく」に主観をおいていますが、 ここではあえて「恋人」に注目してみました。 愛している恋人の気持ちは、実際にはわからないモノですけどね。 たとえわからなくても、愛とは信じる力ですから。 私も生まれ育った街を離れ、今たった一人で福岡に来ています。 いろいろと辛いこともありますが、 故郷の家族や友人たち、 そして新たに出会った友人たちの愛に支えられて、 自分は生きていけるんだなと強く感じます。 こんな想いを「恋人」も感じているのでしょう。 作品上では愛している人の気持ちについて書かれていますが、 その詩の向こう側にある、愛される人の気持ちというものについて 注目してみました。 ぼくらが旅に出る”理由”・・・ それは、ぼくらが生きている理由。 それは、ぼくらが生きていく理由。 自分の気持ちに正直でいよう・・・この歌を聴くといつもそう思います。 注:ここで書かれている物はみなとの持つ、小沢健二の詩に対する一つの見方です。 別に他意はありません(笑) *「」ぼくらが旅に出る理由 作詞:小沢健二 |
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