詩の世界 流れ星ビバップ |
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【小沢】詩の世界。 今回のお題は「流れ星ビバップ」です。 アルバム見収録&シングルのタイトル曲にもなったことがない作品ですが ”心に響く”名曲として小沢ファンの心を捉えて離さない作品です。 ノリノリのオルガンをベースに とっても楽しそうなメロディー。 そんな中に隠された無常感。 なぜあんなに楽しそうにこの詩が歌えるのか・・・ みなとが感じる小沢健二の謎(魅力?)の一つです。 みなとによる解釈 ふとした瞬間に思い出される記憶の世界。 時の流れの中で変わっていく”気持ちたち”へと思いを巡らせる。 青い感情は自身を表現できず、すべてを傷つけていく。 そして、その一つ一つの思いは 自身の”今”を形作る大事なかけらだったということ。 この気持ち、この思いを伝えることが出来るならば ”今”はいない君へと・・・。 といったところでしょうか? 人は変わるものです。 いや、正確には、 「人は経験と学習により自己の表現が巧みになっていく」ようです。 よく「あの時は若かった」的な表現がありますが、 要するにそういう事で、 年齢的(?)経験の無さゆえに「ああするしかなかった」わけです。 自身がどんなにいろんな事を考えていようと、 伝わらなければ相手にとっては意味の無いことなわけで、 (「考えている」ということくらい伝われば救われることもあるが・・・) 気持ちを伝える為に、人それぞれにいろんな事をする。 手をつないだり 贈り物をしたり 歌を歌ったり 人間って結構まじめに努力する。 でも、伝わらないことも多い。 お互いの”間”の詰め方によっては逆効果の時もある。 そう、一方がではなくお互いに。 ここに経験の差が出てくる。 お互いが若ければ若いほど、 「意識のすれ違い」は数多く発生するのです。 「ぜんぜん考えてくれない」とおもってしまえばそれまでである。 「こんなに考えてくれている」とおもえばガンガンいけるわけ。 微妙で難しいですね。 「恋愛」=「答えの無い方程式」 といっていた人がいた。 「ビバップ」に戻ります。 この作品の中で一番ひかれる部分が *「時は流れ傷は消えていく それがいらいらともどかしく」 の一文。 心の傷って外傷に負けずとも劣らないくらい痛いじゃないですか。 私自身、自殺しようかと思うぐらい(おおげさ?)大ダメージを受けたことがあります。 その割にこうしてへなへなと生きている。 そのときだって、おなかもすいたし眠くもなった。 別にその思いを忘れてしまったわけではないけど、 結構平気で生きている。 忘れていくのか、心が強くなっていくのか解らないけど、 決して癒えていくものでない。 そんな気持ちを”思い出す”ということに、 思い出さなければ感じる事も出来なくなっているという事に、 苛立ちのようなものを感じる。 「ああすればよかった」 「なんであんなことしたんだろう」 「本当はこう思っていたんだ」 こんな思いさえも消えていってしまうものなんだな、と。 小沢作品「恋しくて」にもつながりますね。 ”心に響く”名曲として私の心を捉えて離さない作品です。 注:ここで書かれている物はみなとの持つ、小沢健二の詩に対する一つの見方です。 別に他意はありません(笑) *「」流れ星ビバップ 作詞:小沢健二 |
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