詩の世界 夢が夢なら(別掲載分) |
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【小沢】詩の世界。 今回のお題は「夢が夢なら」です。 情緒あふれる季節の描写が 美しき日本を感じさせる名作です。 みなとによる解釈 止まることの無い時間。 めぐり来る季節。 美しい景色。 僕はこんな時を、国を、人を、 素晴らしいと感じることが出来るようになりました。 すべてはあなたと共にありました。 あなたが教えてくれたこと、 そして、あなたに出会えたことを、 きっと忘れないでしょう。 これまでも これからも すべてが夢であったとしても・・・ ”あなた”に伝えるようであり、 ”僕”に言い聞かせるようであり・・・ 美しい言葉と曖昧な表現は、 キーワードである「夢」という言葉の持つ意味と 近いものがあるように感じます。 作中の「夢」とはいくつかの意味があるとみなとは考えています。 一つは、”あなた”と過ごした時間。 思い返してみると、まるで夢のように美しく、儚い時間だったのでしょう。 みなとも、いわゆる「思い出」を振り返ってみると、 自分にとって印象深い出来事”だけ”が記憶として残っています。 まあ、いいことばかりではありませんが(苦笑) で、それらの記憶というものは どちらかというと自分に都合が良いように修正された、 曖昧な形の、不正確なものがほとんどです。 実際には現実として体験したもののはず(これも不確か)ですが、 「夢」のようなものになってしまっています。 もう一つは、これから進む道、目標、いわゆる「夢」です。 ”あなた”のものなのか、”僕”のものなのかはわかりません。 ただ、何に向かって生きてきた結果が今であり、 その今、”あなた”と”僕”はいっしょにいないということ。 その結果を導き出したもの。 「夢」 二人がいっしょにいないということは作中では述べられていません。 でも、きっとそうなのでしょう。 そんな「夢」について、 *「夢が夢ならそれでもかまわない」 という”僕”の気持ち。 たとえ夢だったとしても幸せだったと思う気持ち。 通り過ぎてはじめて気付く気持ち。 それは”僕”にとって、とても大切なもので 今の”僕”をつくる大事な大事なかけらであるということ。 そして、すべての出会いが、”僕”をつくっているということ。 過去・現在・未来 すべてが夢だとしても、 その夢を見ているのは自分自身だから・・・ 注:ここで書かれている物はみなとの持つ、小沢健二の詩に対する一つの見方です。 別に他意はありません(笑) *「」夢が夢なら 作詞:小沢健二 |
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